切れない甘さ

年下の男の子。

待ってると言ってくれた男の子。



この子は「静」だ。
恋愛感情とは思えないのに
弱音をすべて吐き出せる相手。


面と向かって、
号泣してしまえる相手。



ｱﾀｼが呼び出さないとまず2人で会わない。
呼び出した後、嬉しそうなメールを返してくれる。



次に進むべきなのかな。




でもね。
ｱﾀｼは気づいてる。
この子を利用してる事。
好き　だけど　愛してく事はないんだろうって事。





本当はきっぱりごめんなさいと言うはずだった。
でも
心の逃げ場所のひとつ。
手放せなかった。




今も変わらない想いがあるくせに
零せる場所をなくさない為に、「ごめんなさい」を飲み込んだ。


今の生活
今の苦しさから逃げたいだけでしょ？と考えてしまうの。




「もし、1人暮らしをするようになったら…一緒に住む？って聞いてもいい？」
そう言ってくれた子に


ｱﾀｼは素直に「分からない」としか答えられなかった。

逃げ場所としては　YES
彼を忘れられないから　NO

いい子だから　YES
愛せないから　NO…


寂しさを騙せるから…YES
自分を追い詰めるから…NO


それが心の中。




指輪は今も光ってる